あるビルの解体物語

名古屋市緑区の区画整理事業に伴うマンション解体工事を、入札により当社が受注。個人家屋とは構造も規模も違うため、役所に対して工事の詳細手順を前もって提出し、近隣への挨拶や家屋調査も徹底して行いました。もちろん工事は滞りなく完了。こうした公的機関からの発注実績が、様々なビル解体工事に生かされています。
工事開始までのストーリー

1.施工計画書の作成と打ち合わせ
役所の中にある「住宅都市局営繕課」という部署の担当者に、着工前概要から施工要綱までを細かく明記した資料=「施工計画書」を提出し、マンションの解体方法を打ち合わせます。
2.近隣家屋の調査
RC建物の解体では、本工事による振動なども大きいため、近隣の住宅が影響を受けないかを、事前に業者を手配し調査します。ここでは着工前の近隣住宅の様子を写真におさめたり、チェック内容を記録します。
3.近隣への挨拶まわり
役所の担当者と当社の営業担当、現場責任者とで、近隣全域に工事日程や作業内容、連絡先等を記載したチラシと粗品を配布しながら、一軒ずつご挨拶にあがります。
4.作業者全員によるミーティングとK・Y・T(危険予知対策)
日々の工事開始前には、必ず作業者全員でミーティングを行い、各工程に関わるK・Y・T(危険予知対策)に努めます。
工事着工から完了までのストーリー

1.養生シートの取付
騒音やホコリを防ぐなど、近隣の方へのご迷惑を最小限にするため、足場を組み、養生シートを被せます。


2.手作業による解体
サッシ、畳、断熱材、建具、内部造作、住宅設備機器、石膏ボードなどを、手作業で撤去していきます。


3.重機による解体
手作業で撤去した後の建物本体は重機により解体し、基礎を掘り起こし撤去します。ホコリの飛散を防ぐため、水をまきながら壊していきます。


4.コンクリートと鉄筋の分離作業
コンクリート壁をひと壁ごとに壊し、重機で細かく砕きながら、網の目状に入っている中の鉄筋を抜き取ります。分離作業が終わると、それぞれを適切な専門処理場へ運搬していきます。


5.整地
解体終了後、コンクリートくずなどのかけらを手で拾い集めながら地面を平らに整地し、工事完了です。